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ツキ板×レーザー加工

製造部

2023.2.10

こんにちは。造作・二次加工係の高橋です。

今回はレーザー加工についてご紹介します。

弊社ではツキ板化粧板をメインに製作を行っていますが、ツキ板とレーザーを組み合わせたレーザーパネルの製作も行っています。様々なデザインを簡単に作ることの出来るレーザー製品は、空間のアクセントとして取り入れやすいと近年ご注文が増えてきています。(ツキ板を使わない下地のみの加工も可能です。)

レーザー加工機では『抜き加工』もしくは『彫刻(焦がし)加工』が可能です。

『抜き加工』では文字通り切り抜く加工が可能で、CAD(DXF)やadobe illustratorなどで作ったパスデータで加工を行います。

『彫刻(焦がし)加工』では板の表面を熱で焦がして文字やグラフィックを描くことが可能です。こちらは白黒二色の実寸100%の画像データ(JPEG)で加工を行います。(※illustratorのデータを頂ければこちらで調整して加工することも可能です。)

左が抜き加工で、右が彫刻加工です。

彫刻加工は下地の種類や樹種によって焦げた色味が出にくいものがあります。

弊社にあるレーザー加工機は最大1500㎜×3000㎜までは加工できるので建具や欄間、パーティションなどから、小さいものだとコースターサイズのものまで製作が可能です。

※レーザー加工機自体は最大1500㎜×3000㎜まで加工が出来ますが、下地に使うMDFやベニヤ等の規格サイズは幅が1200㎜(4尺)程度が一般的ですので注意が必要です。

データはCADやadobeのillustratorなどで製作したものを使います。設計・デザインのお仕事をされてる方なら、一度は使ったことのあるソフトでデザインすることが出来ます。デザインの難易度にもよりますが、弊社にてデータ制作を行うことも可能ですので興味がある方は是非一度お問合せ下さい。

こちらは表面に地杉のツキ板を使った化粧板です。某ホテルに納めるレーザーパネルを製作します。

加工する前に表面にマスキングテープを貼ります。これはレーザーのコゲがツキ板に付着するのを軽減させる為です。マスキングは1枚貼れば問題ないのですが今回は2種類のマスキングを重ねて貼っています。

青色の紙マスキングテープは粘着力が弱く剥がしやすいのですが、破れやすい特徴もあるため結局剥がすのに時間がかかってしまいます。(片面だけで剥がすのに2時間ほど...) ピンク色の樹脂マスキングテープは粘着力が強いのですが破れにくいので、青色とピンク色を重ねて貼るとお互いの特徴がうまくかみ合ってスルスルとはがれてきます。15分ほどで作業完了です。(丁度いいマスキングテープを探しているのですがなかなか条件に合うものは見つかりません...この方法を提案してくれたM係長ありがとうございます!)

実際に加工を行い出来上がったレーザーパネルがコチラ。レーザーで加工するので断面は焦げ色になります。

今回製作したのは伝統柄のレーザー抜きパネルでしたが、データ次第ではオリジナルデザインなど様々な形を作ることが出来るので、興味がある人はお問合せ下さい。

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