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ツキ板の『アテ』

製造部

2023.1.21

ツキ板の前処置についてお話します。

無垢の木の板が「反る(そる)」「縮む」というのはよく聞きますが、ツキ板も木を薄くスライスしてつくっていますので同じようなことが生じます。ツキ板の場合では厚みが非常に薄いため木のクセが出やすく、樹種によっては縮んで波打ってしまうものもあります。この状態を「アテがある」と言います。

今回、用意したのは「ホワイトオーク」の板目です。

ホワイトオークは人気の樹種ですが、「アテ」が生じやすい木でもあります。

特に節のまわりにアテが強くでます。

このままでは貼り付け作業をする時にうまく下地に付かず、接触不良が起きたり、よれてシワがはいってしまう可能性があります。そこで「アテ」を解消する為に貼る前に「プレス処置」を行っています。

プレス処置」とは、アテがあるツキ板を高圧プレスで押さえつけて波打ちを軽減させる処置のことです。ツキ板を貼る前に事前にツキ板をプレス処置を行うことで、ツキ板のアテが軽減され素直な状態になりその後の工程がかなりスムーズになります。そして製品も綺麗な仕上がりになります。

このように大きなプレスでツキ板をに圧力をかけてアテを軽減していきます。

プレス処置が終わったものがコチラです。

(左)プレス処置後   (右)プレス処置前

プレス処置を行った後は、ツキ板の「アテ」が軽減されているのがわかります。ピターーーッと平らにはなる訳ではありませんが、このくらいであとの作業が非常にスムーズになります。

ツキ板は天然木ですので、扱いやすいものばかりではなくこのような木も多くあります。

手間のかかる作業ではありますが、天然素材を大切に扱う為に日々工夫しています。

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