ツキ板の塗装 ~ メタル塗装編 +おまけ ~ 製造部 2022.11.18 こんにちは。 今週は塗装場から倉谷がお送りします。 大和ツキ板では日々様々なタイプの塗装を行っているのですが、今回はその中でも『メタル塗装』についてご紹介します。 メタル塗装とは、その名の通りツキ板をメタル感のある見た目に塗装していくものです。 今回は、メタル色の中に木目を浮かび上がらせたいので、塗装を行う前に浮造り加工を行っていきます。 浮造りを行うことで木目の柔らかい部分(夏目)が削れて薄くなり、硬い部分(冬目)だけが残ることで木目に段差が生まれくっきりとした木目が浮かび上がってきます。 この後、きっと面白いモノが出来きるはずです... それでは塗装に入っていきます。 まずは下色に黒を塗っていきます。 塗りあがりました! そして、中色にシルバーに塗っていきます。 どんどん塗っていきます。 シルバー色に塗りあがりました。 今回は、とある理由で二枚塗っています。 このままでは違いが分かりにくいですが、この後それがわかります。 次に研磨を行います。 ここでシルバーに隠れた木目を出していきます。 最後にトップコートを塗って完成です。 完成したのがこちらです。 こんな感じになりました。 木目が欲しいけど無骨な雰囲気を作りたい時などにいかがでしょうか? 今回作ったこの二枚ですが、 左は木目がボケていて、右は木目がはっきりと出ています。 この二枚の違いは下色を何で塗っているかです。 左は水性塗料を塗っており、右は非水性塗料で塗っています。 左の板:水性塗料を刷毛で塗っています。 右の板:非水性塗料をスプレーガンで塗っています。 水性塗料で塗った右は、塗料の水分をツキ板が吸って膨らんだことで、夏目と冬目の高さの違いがなくなり浮造りが甘くなっています。 左)水性塗料 右)非水性塗料 左)水性塗料 右)非水性塗料 下色を塗った状態です。 非水性で塗った右は木目がはっきりとしており、水性で塗った左は木目がボケています。 今回は、ツキ板に針葉樹(地杉)を使ったためこのような違いが出ましたが、木が変わればきっと結果も変わるはずです。 どんな木に、どういった材料で、どのような工程で作るかによって最終的に出来上がるものに僅かな差が生まれます。 言われなけれ気付かない事かもしれませんが私たちの拘りの一つでもあります。 お客様の理想を叶えられるよう日々試行錯誤を繰り返しています。 #大和ツキ板産業 #ツキ板 #突き板 #突板 #天然木 #不燃
こんにちは。
今週は塗装場から倉谷がお送りします。
大和ツキ板では日々様々なタイプの塗装を行っているのですが、今回はその中でも『メタル塗装』についてご紹介します。
メタル塗装とは、その名の通りツキ板をメタル感のある見た目に塗装していくものです。
今回は、メタル色の中に木目を浮かび上がらせたいので、塗装を行う前に浮造り加工を行っていきます。
浮造りを行うことで木目の柔らかい部分(夏目)が削れて薄くなり、硬い部分(冬目)だけが残ることで木目に段差が生まれくっきりとした木目が浮かび上がってきます。
それでは塗装に入っていきます。
まずは下色に黒を塗っていきます。
そして、中色にシルバーに塗っていきます。
今回は、とある理由で二枚塗っています。
このままでは違いが分かりにくいですが、この後それがわかります。
次に研磨を行います。
ここでシルバーに隠れた木目を出していきます。
最後にトップコートを塗って完成です。
完成したのがこちらです。
こんな感じになりました。
木目が欲しいけど無骨な雰囲気を作りたい時などにいかがでしょうか?
今回作ったこの二枚ですが、
左は木目がボケていて、右は木目がはっきりと出ています。
この二枚の違いは下色を何で塗っているかです。
左は水性塗料を塗っており、右は非水性塗料で塗っています。
水性塗料で塗った右は、塗料の水分をツキ板が吸って膨らんだことで、夏目と冬目の高さの違いがなくなり浮造りが甘くなっています。
下色を塗った状態です。
非水性で塗った右は木目がはっきりとしており、水性で塗った左は木目がボケています。
今回は、ツキ板に針葉樹(地杉)を使ったためこのような違いが出ましたが、木が変わればきっと結果も変わるはずです。
どんな木に、どういった材料で、どのような工程で作るかによって最終的に出来上がるものに僅かな差が生まれます。
言われなけれ気付かない事かもしれませんが私たちの拘りの一つでもあります。
お客様の理想を叶えられるよう日々試行錯誤を繰り返しています。
#大和ツキ板産業 #ツキ板 #突き板 #突板 #天然木 #不燃